2011年10月31日

ストレート過ぎて伝わるCome Again。

 東京でSoccerBoyが主宰するHARDへ初めて遊びに行った時、凄く楽しい気持ちと同じくらい嫉妬したんだよなぁ。イケてるDJ達が30分交代で最初から最後まで格好良い音楽しか鳴らさず、誰が主役でも無く皆で一晩のパーティーを作り上げて行く姿勢が兎に角素晴らしかった。じっくりとグルーヴで繋いで行くプレイスタイルが特徴的な、YATTやNGTK君が30分で成り立っているのもHARDならでは。かといって、それを真似したいわけでも無く(そもそも出来ない)、CRACKEDISCOみたいな豪華ゲストのブッキング以前に重要である町場とのリンクもまるで出来てないし、TFLをやりたいわけでも無いし。で、何をやりたいのか考えた結果、自分の身の丈に合ったあの小さな箱で「予想を裏切り期待に応える」連中と同じ方を向きながら、フロアの皆さんと共に朝を迎えたくなったのがWORKIN' WORKIN'のはじまり。翌々目指すは「ついOpen in / Close outしたくなるパーティー」これに尽きます。

 TFLでお馴染みの顔ぶれに見守られる中幕を開けた一番手の太田は、お約束の踊れない(踊らせない)チルアウト解釈に始まり、インディーロック〜アフロビートといった具合に、次第にBPMを上げながら次に控える僕へ良いパスを出してくれた。TFLでやりたくてもずっと出来なかった二人のキャッチボールをようやく実現出来た。因みに太田はTFLクルー中、最も前後のDJの流れを大切にし異なるプレイスタイルの狭間でブリッジとしても機能してきた頼れる奴だ。
 
 僕はその流れをキープし、アフロビート〜UKG以降の諸々〜ムーンバートンといったお膳立てモードでSoccerBoyへバトンタッチ(ほんとは時間があれば「どぉなっちゃってんだよ」のムーンバートン解釈をやりたかった)。この日彼の1セット目は、いつもの無茶を期待する人にとっては多少なり違和感を覚えたのではないだろうか。ミニマルでは無いけど、テクノ/ハウスにおけるグルーヴ重視だとか、じっくりと繋ぎながらちょっとした音の変化を楽しませるスタイルだった。と思いきや、最後に忘れ掛けていたこんな爆弾を落としたりする気の抜けない奴だ。



 そこからIZUMIは、テックハウスで受け取りつつ休憩タイムになった後、ダブステップで殆ど空回り状態に。しかし、この後ラスト20分でLONDON NITE留年中の意地を見せることに。スウィング、昭和歌謡、パンク等、ルーツ寄りな選曲がCRACKEDISCOでお馴染みの皆にも刺さっていたのが印象的だった。結果、最後のキヨシローでこの日一発目の肩車が立つことに。

 続いて、一曲目からチャンピオンの貫禄を遺憾なく発揮したのがみのるさん。前からみのさんを凄く素敵だと思うのが、今年11月で8周年を迎えるピクニックでずっと「Electro」を謳ってきたことだ。「ずっとそれを追い掛けてる人にしか出せない説得力」というのをまじまじと見せ付けられた。それともう一つ、僕もSoccerBoyと出会ってから、より影響を受けた音楽を何でも現場で使うようになったけど、その中で例えばJ-POPなりK-POPを取り扱うにも、そこで只騒ぐだけのカラオケ大会をやりたいわけじゃ無く、あくまでダンス解釈で鳴らしたかったり、例えばNew Era被った兄ちゃんをHip HopやDub Stepでハンズアップさせた後に、少女時代でドライブダンスさせたいとか。みのるさんはガチなアニヲタだけど、その辺で僕と同じ思考及び志向であることを再確認出来て嬉しかった。前呑みの席で「B-Boy Patchyかけるんすか?」の質問に対し、サラッと「一応、持って来た」とか言いながら、随分とトリッキーに鳴らしてくれたものだ。「黄色いB-Boy」のボイスループが聞こえた時点で、フロアが爆発する様子には鳥肌が立った。

 そして、この後2セット目のSoccerBoyが、これまで僕が彼に立ち会って来た中で最高のプレイを披露することになる。もう全ての期待に応えてくれた。まぁ、これ以上何も言わなくとも、あの日朝の終演まで見届けてくれた沢山の人々が証人となってくれることだろう。次回、そんな彼がレジデントとして参加するわけだが、SoccerBoyを「ゲスト」として呼ぶのは今回で最後にしようという意思は、実はこの度の開催前から決めていて、彼も同じ気持ちだったのかなと解釈できるような改ざんポストも嬉しかった。今後はチームメイトとして皆さん一つ宜しくお願いします。

 今回のパーティーを総括すると「ロックで踊る楽しさ」というのが、重要なポイントだったと思う。決してそれを出演者各位が説教臭く伝えようとしていたわけでも無く「勝手に転がって行くパーティー」の成り行きで、ロックがフロアの最大公約数になっていただけの話。そこには勿論、ただ放送委員のようにぶっ込むだけじゃないDJ達のスキルや、他とは違う曲の並べ方も多大に影響していたわけで。僕が初めてTFLで触れたようなあの感覚が、フロアの皆にも届いてたら良いなぁって。最後はSoccerBoyが鳴らした、こちらの分かり易い再会ソングで閉幕。



ということで12.3、またあのダンスフロアでお会いしましょう。
posted by Tarantula at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | Report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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